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【債務整理体験談】北海道 30代後半女性 hanafutyomomoさん

私は、現在36歳、看護師として働いています。今から13年前、私22歳、彼21歳、就職して1年目の夏、彼と職場で出会いました。私は、国内旅行や海外旅行を毎年家族で行く、それなりに裕福な家庭で育ちました。出会った彼は、シングルマザーで、生活保護を受けた経験もある、いわゆる貧困家庭で育ちました。

自宅が近かった私たちは、彼が電車に乗るお金がないことなどもあり、私が車で送迎しているうちに惹かれ、1年後に子どもを授かり結婚することになりました。結婚後の新居を選ぶため、一緒にアパート探しなどを行っていくうちに、彼は本当にお金が無いことを知りました。そのため、出産までの半年間で100万を何とか一人で貯め、アパートのお金と出産費用および、妊婦健診などは全て自分の給与から支払いました。

彼にそこまで借金があるとは知らなかった

それでも、彼といられるなら大丈夫と思っていた私は、彼の借金がいくらあるのかと言うことに目を向けず、そのまま娘を出産しました。一緒に住みだし、家計のやりくりをしている中で、彼の給与の半分以上が支払いに当たっていることを知りました。そこで、借金の総額を何とか聞き出し、600万円あることを知りました。正直、借金がそこまであるとは知らなかったし、ただただ驚きでした。

なぜ借金をここまで抱えているのか、正直わからないことばかりでしたが、これからの生活を考え、まずはこの借金を返済することだけを考えました。本当のところはわかりませんが、借金の原因は奨学金と実家での生活費で、不足分を消費者金融から借りていたと言うことです。結婚当初は、奨学金も一切返済しておらず、滞納金や利息のみの支払いを少しずつしている状況でした。

多重債務のため、私名義で一括ローン

また、消費者金融に対しても、元金は一切の返済はできておらず、利息のみの返済をしている状況でした。そのため、月10万近い返済をしているにもかかわらず、元金は一切減らず、支払いを遅延していることもあり、彼はブラックの状態でした。彼は、多重債務者となっており、銀行などでの一括ローンを組むこともできませんでした。

しかし、娘を育てていくためにもお金は必要であり、また私自身の収入が高かったため保育料も高く、家計は圧迫されていくばかりでした。そのため、私名義でおまとめローンを組み、彼の借金を一括で返済を行いました。これは、あくまでもローンを組んでの返済のため、借金が減るわけではなく、月々の支払額を落とす形となります。

結果的には債務整理しかなかった

一括おまとめローンを組んだとしても、借金があるには変わりはありません。また、借金返済のために、正社員で働く以外にもアルバイトを行い、子育てと家事との両立が私の身体を蝕みました。そのため、借金返済生活は5年という月日で身体を壊し、私は休職を余儀なくされてしまいました。

休職中は、借金返済のための資金繰りが厳しくなり、インターネットで調べ弁護士に相談し、自己破産しかないといわれました。しかし、自己破産をすると、両親に借金がばれてしまうことがすごく嫌で、何とか任意整理を行い、やっと後1年で支払いが完了するところまで来ました。

借金すると心に余裕がなくなると実感しています

金の切れ目が縁の切れ目とよく言いますが、私はそれよりも娘と夫と暮らしていくために、何ができるか、どうすればよいのか模索しました。また、彼の母親がお金がないことにより、借金以外にも様々な苦労があり、今もまだお金の面では不安は多々あります。それでも、娘と夫と幸せに暮らしていけるよう、これからも頑張っていきたいと思います。

しかし、お金がないと心にも余裕がなくなり、自分自身に対しても優しくなれないということを、今回の経験で身に沁みました。そのため、借金が返済終わったら、すこしずつ貯金をして、娘に迷惑をかけないで生きていきたいと、心から願っています。