Contents
【借金体験談】東京都 30代前半女性 mameta0528さん
10年程前、当時付き合っていた彼氏(現在の夫)の借金が発覚し、借金が会社にバレそうなので私に返済してほしいと頼まれました。借金の額は50万。当時の私は貯金なんて無く貸してあげたくても貸すお金もありませんでした。彼が悪気も無く提案してきたのが私が金融会社から50万借りてそのお金で彼の借金を返済するということ。そして私名義の借金は毎月彼が返済するということ。私には迷惑をかけないと約束してくれ、彼の事を信じていた私は初めて50万の借金をしました。
肝心の彼の借金の理由は生活費や洋服代と何とも今考えると嘘っぽい理由でした。有名とはいえ金融業者から借りるのは恐かったけど毎月1万3000円以上返済すれば良かったのでそれほど不安ではなかったです。返済日前に彼に会えないときは私がとりあえず立て替えて、その後彼に会った時に返してもらうということにしていました。
だんだんと借金することに罪悪感を感じなくなっていきました
初めは返済の為だけに駅まで歩いていきATMで返済するというのが苦痛でしょうがなかったし、何より人に見られないようにこそこそと出入りしていましたが、だんだんと日常化し慣れていきました。その慣れがいけなかったのか、最初は返済するのみだったカードが2人で遊ぶ時に少しずつ借入をしてしまうようになりました。給料日前お金が無い時や旅行代など2人の遊び代として罪悪感無く使用し、毎月1万3000円以上返せば催促の連絡が無いという安心感のもと徐々に借入に使う頻度の方が多くなっていきました。
更に丁度この頃借金をするダメ人間にはありがちのパチンコに2人で嵌ってしまうのです。最初はゲームセンターのパチンコやスロットを二人で遊んたことが始まりで、なかなか面白く何度か当たりも出てこのメダルがお金だったらねと2人で妄想して楽しんでいました。そしてある時本物をやってみようという話になり手を出してしまったのです。ビギナーズラックとはこの事で、最初に入れた1000円が2万円に化けたのです。言うまでも無く調子に乗り、2人で会う時は専らパチンコデートになりました。
朝の開店からパチンコに行く日々
毎回勝っているわけも無くむしろ負けている方が確実に多くてもやめれない、ギャンブルの恐さはいつか取り返せるとムキになってしまい止めるタイミングを逃してしまうことです。私はパチンコに嵌りすぎて仕事帰りや1人でもパチンコに行くようになり、仲の良い姉をも誘って朝の開店と同時に行くようなこともありました。その後姉までパチンコに嵌ってしまうという疫病神の私です。
始めはもちろん自分の給料内で遊んでいたのですが、負け続けると勝つまで止めれないとムキになり、今考えると恐ろしい思考回路になるのです。周りが見えなくなり自宅の金目の物や洋服、ゲーム、本を売ったりもしました。入ったお金でまたパチンコをし、そしてもちろん金融会社からも何度も借りました。1日に何度もATMに借りに行ったこともありました。
借金だらけのまま結婚
そりて返済日に1万3000円返し、それ以上の額を借りるの繰り返し、永遠減らない返済額を見ても大勝したら返すから大丈夫とダメ人間の考えでした。彼の借金のはずがいつしか2人の借金になっていったのです。初めに借金をしてから約3年後その彼と結婚をしました。借金返済の見通しも立たないまま、パチンコ依存症もそのままで結婚とは我ながら無謀だったとは思います。
結婚してからも生活は変わらずお互い1人でもパチンコに行き、2人の休みが被ると一緒に行き、貯金ゼロで借金だらけの生活でした。生活が変わったのは結婚から1年後に妊娠した時です。望んでいた妊娠ともあってとても嬉しかったのですが、それと同時にパチンコには行けなくなると失望もしました。
借金してから返済まで10年かかりました
初めのうちはすぐに止められずマスクをして通うこともありましたが、徐々にお腹が大きくなると周りに気づかれるというよりも妊婦がパチンコという非常識な自分を客観的に見て引いている自分がいました。そして夫にも話し子どもの為に止めることにしたのです。すぐに夫が止めたかどうかは分かりませんが今は確実にやってないです。
パチンコを止めてからは自然と借金返済も進み、もう借りることはなくなりました。それでも完全に借金返済をしたのは最近なので初めに借金をしてから約10年になります。まさかあの時軽い気持ちで借りたお金がこんなに長くかかるとは夢にも思いませんでした。