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【借金体験談】東京都 50代前半男性 19en61doさん

私は54歳の貧乏サラリーマンです。勤務先の会社は印刷関連の零細企業であり、そこで私はDTPオペレーターとして働いています。しかし、もうかれこれ20年くらい前から仕事も収入も年々減少していて、生活が随分と苦しくなってきています。現時点での私の借金総額は、およそ450万円ほどです。こんなに借金が膨らんでしまった最大の理由は、収入が減って生活費が足りなくなったことです。20年くらい前に最初に借金をした時も、生活費の不足が理由でした。その後は借りては返し、返してはまた借りることを繰り返して今日に至っています。

しかし、それだけが理由で借金が膨れあがってしまったわけではありません。この20年間のうちには体を壊して入院したことが二度ありました。また、、二度目の入院では手術も経験しました。こうした入院・手術の前後には一度に100万円ほどの借金を抱えてしまったこともあり、借金の総額は増える一方になってしまったのでした。また、それ以外にも身内に不幸があったりして、予期しない大きな借金が何度かありました。そのせいもあって、借金はこんなにも増えてしまったのです。

借金450円のうち250万円は両親から無利子で借りました

ただ、唯一、幸いだったことがあります。それは、私や家内の両親が借金の返済を手伝ってくれたことです。そのおかげもあって、最大で600万円を超えていた借金も450万円に減ったのです。しかも450万円のうち250万円は両親から無利子で借りているお金なので、本当に助かっています。ただ、残りの200万円は銀行カードローンや消費者金融のキャッシングによる借り入れですので、利息の支払い負担は大変です。いずれにしても、もしも両親が助けてくれなかったとしたら、きっと今頃は自己破産していたと思います。

今、自分自身の20年以上に及ぶ借金人生を冷静に振り返ってみれば、返済を甘く見ていた30代の若い頃の浅はかな自分が悔やまれます。今、あの時代に戻れるとしたら、もっと慎重に借金をしていたはずです。そして、自力では返せないような借り入れなんか絶対にしなかったことでしょう。しかしその一方で、たとえあの時代に戻れたとしても、同じ失敗を繰り返してしまうのではないかとも思います。

借金の恐ろしさは衰えてきた中高年になって初めて分かる

なぜなら借金の恐ろしさというものは、若くて元気なうちは理解できないのではないかと思うからです。それは頭では観念的に理解できるのかもしれませんが、心の底から理解するのは極めて難しいことだと思います。実際、もしも体を壊さずに元気だったとしたら、私は少しくらいの不況の中でもバリバリ働いて、もっとお金を稼いでいたと思います。当然、負債総額ももっと少なく済んでいたと思います。しかし、今更そんなことを考えても仕方ありません。それに自分が病気で入院してしまうなんて、若い頃は全く予想もしませんでした。

人間というものは、若い頃には自分の病気や怪我のことなど考えませんし、多かれ少なかれ、歳を取って衰えることも他人事としか感じないものです。だからこそ私も、こんなに悲惨な借金塗れの中高年になってしまったのです。今、もしも私のこの文章を若い人たちが読んでいるのなら、是非、心に留めてもらいたいことがあります。それは、借金の本当の怖さというものは、中高年にならないと分からないということです。

借金は中高年になる前に返済した方がいい

逆に言えば、中高年になって衰え始めた時にこそ、借金の怖さに気付き、心の底から実感することが出来るのです。ですから借金について結論として言えることは、全ての借金は中高年になる前に返済し終えることです。それは私が心の底から実感していることです。私のような状態になってしまってからでは遅いのです。どうか病気になったり衰えを感じたりする前に、まだ若くて元気なうちにこそ、そのことに気付いて欲しいと願ってやみません。