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【債務整理体験談】兵庫県 30代後半男性 jjjyさん

私は32歳の時にマイホームを購入して、その際に金融機関の住宅ローンを活用しました。3500万円の新築住宅を購入するために、自己資金として500万円は用意して、残りの3000万円を35年ローンで賄うことにしました。

当時は結婚して3年目で、私は一般的なサラリーマンで、妻は専業主婦をしていました。毎月のローンの返済額は、それまでの賃貸住宅の家賃の金額と変わりませんでしたので、マイホームを購入したからと言って、急に家計が苦しくなったと言うことはありませんでした。

景気で会社の経営が悪くなって

当初は順調に返済を続けて行けていましたが、ローンの返済が3年を過ぎた頃から、日本全体の景気と共に勤務先の経営状態も悪い方向へ変化して行きました。リストラなどが行われつつも、私自身は会社に残ることが出来ましたが、給料は以前と比べて下がってしまいました。その頃には子供もいましたので、何かと出費が増える状況になっており、住宅ローンを払っていると家計は毎月マイナスの状態となっていました。

住宅ローン以外では自動車ローンが残っている状態でしたので、それらを全て見直す必要性が出て来ました。しかし、住宅ローンや自動車ローンの見直しを債権者に相談しても、中々交渉は上手く進みませんでした。これから子どもが成長して行くにつれて、出費が増えることは間違いありませんでしたが、この先、勤務先もどうなるか分かりませんので、出来るだけ早く状況を改善する対応をする必要がありましたので、一度弁護士に相談してみることにしました。

弁護士に相談すると個人再生と自己破産を提案された

弁護士に相談すると言うことは、債務整理を検討することになります。債務整理には「任意整理」、「個人再生」、「自己破産」の3通りの手続き方法がありますが、任意整理は利息程度の減額効果しかありませんので、私のケースではあまり有効な選択肢では無いということで、個人再生か自己破産のどちらかを選択することを弁護士からは提案されました。

個人再生のメリットは債務を1/5や1/10など大幅に減額することが出来るにも拘らず、住宅ローン返済中のマイホームを手放さずに済むことです。しかし、この場合は当然住宅ローンを返済し続ける必要がありますので、私のように住宅ローンが家計への大きな負担となっている場合には、あまり効果的な選択肢とは言えません。ですので、結局自己破産を選択することに決断しました。

自己破産でマイホームもマイカーも手放すことに

自己破産は免責が認められれば、全ての債務をゼロにすることが出来ます。ただし、全ての債務を手続きの対象とすることが必要となりますので、結果的にマイホームもマイカーも手放すことになってしまいます。

手続き自体は弁護士に依頼しましたので、特に滞ることなく完了させることが出来ました。自宅や車は手放すことになりましたが、給与などはこれまで通り全て受け取るこが出来ますので、節約しながら何とか生活を送ることが出来ました。折角購入したマイホームを手放すことはショックですし、これまで支払ったローンも全て無駄になってしまったことになります。

自己破産した今後の十年間でどれだけの自己資金を貯められるか

また、自己破産による免責確定後は、最長で10年間は融資を受けることが出来なくなりますので、当分の間はマイホームを購入することが出来なくなってしまいました。破産手続きを行った時が37歳の時ですので、それから10年後にマイホームを購入するとなっても、35年など長期の住宅ローンを活用することは難しくなってしまいます。

ですので、自己破産によってローンの返済負担から免れることが出来ましたが、全ての良かったという訳ではありません。それなりのデメリットも受け入れる覚悟が必要となります。破産後は節約しつつ10年間の内に、どれだけの自己資金を貯められるかと言うことが重要となります。