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【債務整理体験談】熊本県 30代後半男性 akio1981さん

私は38歳の会社員です。私は現在も借金返済中なのですが、総額500万円の借金を親やカード会社から行い、その返済を個人再生で行っている最中です。

まず、どうしてここまで借金額が膨らんだのかということについては、生活費と称して多額のお金を嫁が使いまくったということです。私自身も結構買い物が好きで、買い物に行くといつも色々な物を買い込むほどでした。嫁もそんな私に似たのか、常に外食やショッピングを楽しむ性格であり、お金がないといつも喧々する性格でした。

お金が無ければクレジットカードで借りればいい

そんな私たちが頼ったのがクレジットカードやキャッシュカードです。私は幸いなことに会社員でしたのでキャッシングの枠がいくらでも付きました。そのおかげで現金がない時でも、常に手元には借りられるお金の枠があったような状況だったのです。これに甘えた私は、両親へのプレゼントや外食時の出費、旅行などにお金を使うことが多くなり、結局、請求が翌々月になることをいいことに、使いまくっていたのです。

そうなれば、当然、借金額が大きくなるのは当然です。途中から毎月の返済がままならなくなった私は、両親にお金を借りることを思いつきます。毎月、両親には辛い思いをさせたと思いますが、最初は数十万円、そして次第に百万円以上の借金をすることになり、父の退職金も使うほどになってしまいました。

段々と返済が厳しくなってきた私は、カード会社に支払う毎月の返済額も滞るようになり、返済催促の電話がかかってくるようになります。こんなことが頻繁に続き、もはや精神的にも限界を迎えていた私は、弁護士事務所に相談することを思いつきます。これは両親から厳しく叱られたことがきっかけです。そして知人の弁護士事務所に行ったところ、そこで言われたことは、「個人再生を行うべきだ」ということでした。そこで私は初めて個人再生という言葉を知ることになりました。

膨らんだ借金が個人再生によって1/5に

弁護士さんによると、個人再生は5000万円までの借金を1/5にするという制度であり、減った借金を3年かけて返していくという仕組みだと聞きました。私は当時、500万円の借金がありましたから、それが1/5になるということは100万円を3年間で返していくという算段になります。私はすぐにその場で個人再生をお願いしました。すると弁護士さんはその場でカードにハサミを入れ、これからは自分が債務整理の担当をするということと、その旨をカード会社に伝えるので、これまであった督促の電話などはなくなるということでした。

実際、その日を境にカード会社からの督促はなくなりました。そして私は弁護士さんへの手数料と、カード会社への返済金を毎月支払っていくことで都合がついたのです。現在、私は一人暮らしもできるようになり、つつましく暮らしながら、借金を返済している最中です。嫁とは離婚しましたし、子どもがいたので養育費の支払いもしなければならないという重荷はありますが、大きくなってしまった借金をここまで減額できるシステムがあったことに驚きですし、それを3年間という期限を設けてでも返していけるということに有り難い気持ちでいっぱいでした。

簡単に借金できる状態にも問題はある

借金をしたことの根底にあるのは私の至らなさであり、浪費癖のある嫁を止められなかった私の落ち度です。しかしながら、簡単にカードを作れ、いくらでも貸すのにいざ借金が膨らんだらカードを止め、回収に走るカード会社にも問題があるとは言えないでしょうか。他社との借り入れを比較し、たとえばその人の所得の3分の1を超えた時点で借り入れをすべてストップするなどの措置を取らなければ、今後もカードによる債務整理は増えていくばかりだと思いますので、貸す側と借りる側の双方の意識がもっともっと高まらないと、この問題は終りを迎えないのではないかと感じました。