mame306

【債務整理体験談】神奈川県 40代後半男性 mame306さん

私は47歳、男性で広告デザインの仕事をしています。私は25歳で結婚をしたのですが、独身時代は、カードを使った事はなく、分割払いでの買い物もなく、ほしい物があった時は、貯めてから一括で購入するタイプでした。自分で言うのも何ですが、借金からは一番、遠い場所にいた人間と言っても過言ではありませんでした。妻に結婚を申し込んだ時、実は相手に大きな負債があり、それが引っ掛かってたらしく、結婚には二の足を踏んでいた様でした。

私は、そんな事ならと、貯金は結構していたので、私が妻の負債を支払い、結婚をした経緯がありました。私自身が借金をした事がない為、最初はなんで借金をするのかが理解出来ませんでした。今、考えると、その時から借金と言うキーワードは、私の頭の回りを衛星の様に回っていたのかも知れません。考えてみれば、私はどこか借金をした人をお金にだらしない駄目な人と言う目線で見ていたのかも知れません。借金をする理由は人それぞれなのに。私自身にも、借金を背負う形になってくるのですが、私のイメージする借金は、一気にドカンと来るイメージでした。

8年間で3回の給料カット

しかし、我が家は違いました。ジワジワと8年かけて、積もり積もっての借金の形でした。独身時代は、景気が悪いと言っても、昇給は年1回ありましたし、大手に比べれば少ないながらも、夏、冬のボーナスもありました。あらゆる手当もついていました。新入社員の頃は、一つ一つの出来事に感動していましたが、この形がいつしか日常になって行きました。年々、感謝を忘れ、ボーナスが少ない事に愚痴を言う時もありました。給料と言うのは、少しづつでも、右肩上がりに年々、上がっていくものだと思っていました。なぜなら、それが私にとっての日常だったからです。

しかし忘れもしない2007年。社会不況と業界不況が重なり、初めての給料カットがありました。来年は戻ると言う上司の言葉を信じて、生活水準はあまり変えませんでした。しかし、1年経っても、給料のカット分は戻りません。それどころか夏のボーナスがなくなります。また1年経って、カット分は戻らず、夏はともかく冬のボーナスも出なくなりました。そして昇給も無くなり、この8年で3度の給料カット。8年前に比べて給料は100万以上、落ちてしまいました。

クレジットカードで総額530万円の借金

この8年間、当たり前だった日常が、楽観していたツケもあり、カードの補填で生活を回していく中で、給料も改善されず、カードの補填の繰り返しで、8年が経ち、目が飛び出るほどの借金となってしまいました。その時の使っていたクレジットカードは楽天カード、ニコスカード、ジャックスカードの3枚で借金総額は530万円でした。私も私で、生計は妻に任せっきりだった為、きっとこの8年間の中で、私に対してSOSは発信してくれていたと思うのですが、私は臭いものに蓋をしてしまい、妻がきっとやり繰りしてくれるだろうと信じていました。今、考えると、私は逃げていたんです。その積み重なった借金に対して、妻を恨んだ事もありました。結婚前も結婚後もなぜ、借金で悩まなければいけないのかと。

すると、妻から債務整理をしに一緒に相談に行こうと言われました。恥ずかしい話、借金事情にうとかった私は債務整理と言うシステムすら知りませんでした。借金イコール自己破産と言うイメージでした。しかし、法律事務所に債務整理の事で相談に行き、借金を減額出来る術を知りました。また、借金の大小によって、様々なプランがある事も知りました。リスクやメリット、デメリットを含めて、丁寧に説明して頂いて、心が軽くなっていく感覚を覚えました。

個人再生を機に夫婦の絆が強くなったように感じる

それだけ、頭の中は借金で悩んでいたと言う事だったと思います。これからの生活の事、高齢の両親、子供の将来、今の給料を全て混ぜて考え、相談し、最初は任意整理と言う思いでしたが、ギリギリの歯車の生活で6年半支払うよりも、資料作成や認可まで長時間かかりますが、家も残せて、借金も激減し、3年で完済出来る個人再生を選択いたしました。今は返済中ですが、ボーナスは出ないのは変わりませんが、借金も大幅に減額され、貯金も少しづつ出来ています。妻と私に笑顔が戻りました。

これでボーナスがもし出たら、ラッキーぐらいのスタンスでいようと妻と話しています。お互いに何で私がこんな目にと思った時期もありましたが、そんな状況を乗り越えて、今、返済期間を戒めの期間であり、まさに夫婦再生の期間としても自覚しながら、日々を過ごしています。何よりも、給料が頂ける事。貯金が出来る事。一つ一つ日常に感謝出来る様になりました。人としてまた少し成長出来たのではと感じています。借金をしない事に越した事はありませんが、夫婦で乗り越えた証を作れた事は良かった事だと感じています。完済した暁には、夫婦でお互いに褒めてもいいのではと感じています。