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【借金体験談】兵庫県 40代前半/男性 syunpさん

借金はしたくないものですが、したくなくても抱えることもあります。私もそうでした。現在私は40歳で自動車関連の部品工場で働いています。契約社員として食品関連の工場で働いていた10数年前(当時27歳の時でした)に体を悪くして仕事をやめざるを得ませんでした。

仕事を行えず治療に専念しなければならず、生活費と治療費の両方を払いだすと貯蓄もあっという間になくなっていきました。治療で通院する必要もありましたので、少し回復した程度の体では、仕事はフルタイムの仕事を行うことはできずアルバイトを行うのが精いっぱいでした。

生活費の足しにと大手消費者金融で30万円借りたのが最初でした

どうしても毎月の生活費と治療費のお金が足りませんでしたので、カードローンからお金を借りることにしました。親は早くに亡くなっていたので頼れる存在が周囲にいなかったからです。私が活用したカードローンはCMなどでも有名な大手消費者金融系のカードローンです。カードローンから最初に借りたのは30万円でしたが長く続く治療とアルバイトの生活の中でさらに10万円、さらに10万円と借りて、元金の合計は70万円まで膨れ上がりました。

少しずつ体調が回復していきましたので、治療費が減り仕事の量も増やすことができましたので、借りたお金はそれ以上増えることはありませんでしたが、毎月2万円近くを返済に充てていましたので生活は決して楽ではありませんでした。

月に2万円の返済では元金がなかなか減っていかない

借りていたカードローンの返済はリボルビング方式でしたので、毎月の返済額は2万円程度で抑えられていましたが、払っても払っても元金はなかなか減っていかず気持ちの上でとてもしんどかったです。元金を減らすためには毎月の返済額に加えて少しずつでも多めに返済することが良いことはわかっているものの、生活を切りつめてもそれは容易なことではありませんでした。

特に借金の原因となったのが体を壊したことでしたので、無理をして仕事量を増やすことはできませんでしたので、もどかしい思いを抱えながら生活するという感じでした。

移転と仕事の変更が転機になって

減らない借金と苦しい生活という環境を変えることになったのは、転居と仕事の変更でした。当時関西に住んでいたのですが、九州の知り合いから紹介された仕事に転職し、住居も福岡の田舎の町に移転しました。都会に住んでいた時と比べると便利さでは数段落ちる生活でしたが、生活費や住居費用などは大きく減らすことができました。

収入自体は変わらない程度だったのですが、生活費を落とすことができた分、返済をより円滑に進めることができるようになりました。毎月の定められた返済額に加えてわずかずつでも多めに返済しだすと、元金がより早く減り返済スピードが上がりました。おかげで最初に借りた時から7年後に無事に完済することができました。

自己破産や債務整理なども考えたのですが、自分はまだその段階ではない、あきらめるよりも少しずつでもコツコツ返済しようと思い頑張ってきたことのがよかったと思います。借金について他の誰かに相談するのもよかったのかなというのが一つの反省点です。もちろん状況によっては自己破産や債務整理も一つの方法として有効だと思いますが、わたしの状況では生活を簡素に保つことがベストだと感じました。

返済を終えた今は借金をしないで済むのが一番だと思います

複数社からの借り入れがあったなら、おまとめローンなども活用することも良い方法だと思います。返済し終えた今思うのは、やはり借金をしないですむ方法を考えて生活することが一番大切だと思います。カードローンは便利ですぐにお金を借りれますが、返済は思った以上に長く続くので、返済計画をしっかりと意識してから借りるのが賢明なことだと思います。

便利さの裏には危険も潜んでいることを忘れないようにしなければならないと経験を通して学びました。今は借金から解放されましたが、生活レベルを無理に上げるのではなく、貯蓄をしながら万が一の状況に備えるようにしています。