【京都府 30代後半女性 puni18さん】
私は現在35歳でシングルマザーとして育児をしながら、介護職のパートに奮闘しています。子どもは息子が1人ですが、この子の父親がきっかけで街金で借金をしてしまった体験を書かせていただきたいと思います。
当時私は25歳で風俗店勤務でした。彼は掛け持ちで夜の仕事と昼の現場仕事をしており、その努力に尊敬して好きになったのですが、この彼氏が付き合って数ヶ月で仕事場で上司と揉めて、突発的に仕事を辞めてしまいました。喧嘩っ早い質で短期な上、我慢もできない性格の彼はその後も勤めては同じような辞め方ばかりを続け、次第に仕事をしなくなりました。
彼は私が風俗店勤務と知っていてお付き合いしており、私が稼いでいることをわかっていました。なので当然のように病気の母親の生活費をみないといけない、などと私が断りにくい理由を付けてお金をせびるようになっていきました。
今思えばなぜそれに応じてしまったのかと思いますが、当時の私はとても恋愛依存傾向があり彼を失うことがとても怖いと思っていました。さらに、恐ろしい暴言で脅してきたり暴力をふるわれる事も以前から多々あり、恐怖の面でも断れなくなっていました。
渡す額も始めは数千円などだったのですが、どんどんエスカレートし数万円単位で無心されるようになっていきました。後になって知ったのですが、母親の通院費だのと無心されていたお金は実際は遊び代やギャンブル代に消えていたようです。
そして収入に余裕があった私ですが、次第にに貯めていた貯金もなくなり、生活費もままならないようなカツカツの生活になっていきました。そんな折、私が風俗店特有の体調不良で働けない期間ができてしまいました。風俗店勤務なのでもちろん働かなければ保証もなにもなく瞬く間にお金が足りなくなってしまいました。しかし、その当時の私には他にできる仕事など思いつきもせず・・・。
仕方ないので彼にそのことを話すと妙に優しく「知り合いが金貸しやってるし、審査とかもないから行ってみたら?」と言ってきました。確かに世間的には仕事と認識されない仕事をしているため審査などされたら絶対通らない、でもそんな所絶対普通の金融屋さんではない・・・ととても悩みました。
しかし、風俗嬢であった私も感覚がおかしかったので、まぁ仕事できるようになったらすぐ返せるし・・・大丈夫、彼が進めるのだからあまりにも怖い金融屋さんではないだろうと安易に彼についていく事を決めてしまいました。彼に車で連れられたその金融屋さんは普通の住宅街の中にある普通の大きめの一軒家でした。中に入ると6人ほどの男女がおり、構成などで恐らく家族経営なのだなと思いました。
とにかく空気がハンパなく重く、特に年配の男性はただならぬ雰囲気でした。返さなかったら何かされるかも知れない、と恐怖を感じるほど、普通に歩いている人達とは違う物がありました。彼が中心に話を進めていき、収入、仕事など一切聞かれないままその場で30万円を貸してくれました。借用書はコピー用紙でできた物でそこに私の名前と保証人に彼の名前を書きました。
そして帰り道、彼にあっさりと10万円を抜かれ20万円を手にしました。自宅に送ってもらい帰った後は、とんでもないところで借金をしてしまったかも知れない・・・と頭の中が恐怖でいっぱいになりました。 その後、体調もよくなり勤務を開始しました。当然友人達にも相談できず・・・特に親に絶対にこの借金を知られるわけにはいけない・・・と通常の何倍もの時間を仕事にあて、体と心をとてもすり減らしましたがひと月で金利を含めた金額を全て用意する事ができました。
返済するアテが出来たため、指定されていた携帯電話に連絡をしました。返済時はその一軒家風の事務所にいかなくてよいらしく、私の勤務先の近くの喫茶店で待ち合わせることになりました。待ち合わせ先で待っていると電話が鳴り・・・取りに来た人は、あの一軒家にはいなかった人でした。明らかに普通の堅気の人間ではない雰囲気がしました。
そこで用意したお金を確認してもらい、その金融関係の人が借用書の控えなど全て返してくれました。その人が「あいつ(私の彼)は信用ならんけどあんたはキッチリしてるしまたいつでも声かけて」と言ってきました。今後がもしあればその人が仲介してくれるようでした。
返した後ももしあの借用書が偽造されていて悪用されて妙なことになったら・・・という気持ちもずっとありましたが、今現在までそのような連絡は一切ありません。これが私の借金体験です。非常に怖い思いをしたため、現在は一切借金などせず地道に暮らしています。