【東京都 40代後半男性 1969mamushiさん】

私は47歳。広告デザインの仕事をしています。恥ずかしいお話ですが、私は個人再生を受けるまで個人再生はおろか債務整理と言うものを知りませんでした。それは、私は自分で言うのも何ですが、独身時代は、借金をした事がありませんでした。何よりも分割払いと言うシステムをあまり使う事はしませんでした。だからと言って決して裕福ではありません。

むしろ、子供の頃は、お小遣いをもらう習慣がなかった為、自然とお金の管理は出来ていたのかも知れません。借金イコール自己破産と言うイメージでした。今考えて見ますと、大きな借金をしている人を見ると、どこが自業自得の様な上から見ていた帰来もありました。しかし、借金と言うものは、誰でも降り掛かってくる可能性があると言う事を身にしみて実感しました。

何も悪い事をしてないのに、青天の霹靂の如く、襲いかかってくるものもあれば、ジワジワと何年も掛けて、雪だるま式に積もっていくものもあります。私は後者でした。結婚して5年ぐらいは、当たり前の様に夏と冬にボーナスが出て、当たり前の様に年に一度、昇給があると言う事を当たり前と思っていました。

しかし、不況の波で初めての給料カット。その年のボーナスで補填すれば良いかと思った矢先に、ボーナスのカット。次の年の昇給もなく、とうとうボーナスも出なくなりました。それでも、来年こそはと、当たり前だった日常は、必ず戻って来ると言う何の根拠もない自信だけが空回りです。

そんな出来事が8年間続き、足りない分をカードで補填、そのカードで借りた分をカードで補填と、気がつけば500万円以上の多重債務となってしまいました。それでも、家族4人を養う為に何とか頑張ってきましたが、もう限界でした。悪い事は続くもので、そんな最中、父が交通事故に合い、もうノックアウト寸前でした。

そんな時に夫婦で藁をも掴む思いで、法律事務所に相談に行きました。相談しに行ったのは「泉総合法律事務所」です。自己破産だけは避けたい。でも、他に方法はあるのだろうか。そんな思いで頭がいっぱいでした。

すると、法律事務所の方が、親身になって話を聞いて頂いて、何かカラカラの心に水を撒いてくれている感覚でした。そして、自己破産を覚悟していましたが、個人再生と言うプランを提案してくれました。何とそのプランは、しっかり働いている人の為の借金の減額プランでした。

しかも、家も残す形での大きな減額のプランでした。そんなプランがあるのかと感動したのを覚えています。勿論、借金をした訳ですから、それなりのペナルティーはあります。ありますが、今の苦しい状況を考えれば、大したペナルティではない。そう強く思いました。

そして、個人再生は、時間も書類収集から申し立てをしてから、半年以上とトータルで1年掛かるものです。裁判所とのやり取りなので、それは労力は必要です。しかし、私は思います。勿論、個人再生の認可がおりる事を懇願しつつ、この1年間は、人生の再生への出発の為に必要な期間なのだと感じました。

個人再生をするにあたりかかった弁護士費用は36万円。個人再生の毎月の支払いは、3万3000円です。どんな形であれ、借金は借金です。その部分を戒め、反省し、そしてこの個人再生と言うきっかけに感謝しながら、お金の価値観をリセットするチャンスだと思いました。

認可した後は、しっかり3年間を人生再生の3年間と決めて、スタートをすれば、私は全て負の経験ではなく、意味のある自分にとって、必要な経験だったととらえる事が出来ると思います。

いつの日か、夫婦で笑える出来事に必ずなると思います。その為にも、個人再生中は悲壮感は捨てて、前を向いてやる事をしっかりやって、吉報を待ちましょう。喜びとは必ず2倍になって、その後から感謝の思いが心の底から沸々と湧いてくるはずです。全ては勇気の一歩と決断からです。