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【新潟県 20代後半女性 arar107さん】

私は27歳、どこにでもいる子持ちの専業主婦。都会でもなく、田舎でもない地域で子育てに追われる毎日を過ごしている。容姿も学歴も平均な私。それがコンプレックスだったのか、とにかく昔からブランド物が好きだった。独身時代はとにかくブランドバック、靴、服、メイク用品・・・とにかくハイブランドと呼ばれるものが大好きで、ファッション雑誌を読み漁ってはブランド品を買っていた。

もちろん、平均の地元企業に就職した自分の給料でまかなえる訳もなく、私はクレジットカードを使い始めた。使用していたクレジットカードはJCB。大手百貨店では、そこの会社のカードを作ると優待が受けられいくらか安く購入できたりもした為、なんの躊躇いもなくカードを作った。そしてカード決済での購入の方がポイントが多くつくとかなんとかで、そこも迷いなくカード決済を選択していた。

そんな調子だから自分がいくら使ったかの感覚が無くなり、請求額を見てビックリ!!慌てて分割払いに変更したり、リボ払いにしたり・・・なんとか月々支払い金額を安くしようと試みた。それでも買物をする量は変わらず、むしろカードでの購入に慣れて感覚が麻痺して更に買物は増えていった。いくら購入金額を分割に変えても、さすがに自分の給料で賄えない金額となり、ふと目にとまったのはクレジットカードのキャッシング機能。

払いきれない分をカードキャッシングで10万円程借りた。さすがにヤバいと思った私はしばらくお買い物の自粛。月々の給料をそのまま返済にあてる日々。その頃は独身で実家暮らしだった為、住まいと食事には困らなかったのが唯一の救いだ。なんとかキャッシングした分を返済し、クレジット決済の請求額も落ち着いた頃・・・私の悪い癖が再発した。今まで我慢した生活だったストレスが一気に爆発。とにかく欲しい物を買い漁った。心のどこかで、またキャッシングで何とかなると思っていたのかもしれない。

とにかく欲しくて欲しくてたまらない。雑誌で憧れのモデルが持っているバック。自分もそれを買えば少しでも近づけると思っていた。友達が買えない物を買って所有する優越感。女子同士のマウンティングにどうしても勝ちたい一心で、新作・限定と名のつく物を買った。もう手に入らないとなると、借金してでも欲しかった。完全に病気であった。

そんなだから、またクレジットカードの請求を支払いきれずに、キャッシングローンから10万円の借金。それでも足りずにまた10万。自分のお金の感覚が無く、結局30万程クレジットカードのキャッシング機能から借金してしまった。そんな私がこの最悪のループから抜け出した方法は、結婚。派手に買物していた時期からずっと交際していた相手と結婚が決まり、借金があるなんて言えない!と、ただそれだけの理由ですんなり買物依存から立ち直った。

質素な生活を心がけ、不要になったブランド品はネットで売った。そのお金もすべて返済にあてた。そんなこんなしているうちに妊娠出産もあって会社も退職。今までのキャッシングやリボ払いの残高も残っていたが、なんとか家計の中から支払金を捻出した。人のお金となるとそうそう使い無く、小さい子供がいると買物に出ることも難しく、いつのまにか日々の子育てでいっぱいいっぱいでブランド品にも興味が無くなってしまった。

今は無事にキャッシングで作った30万の借金は完済。額も小額であったためになんとかなったが、これが100万、200万の借金だったらと思うと今でもぞっとする。何より結婚が決まらなかったら今でも私は買物を続けていたのだろうか?とにかく今は買物依存症からも抜け出し、借金も完済して安心した暮らしを送れていることに感謝。二度とあんな生活は送りたくない。今後は子供の教育資金、自分の老後資金を貯蓄していきたいと思う。