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【借金体験談】北海道 30代後半男性 kenekさん

私は38歳の男性で、職業は自営業です。私は10年前から借金に苦しみ、そして返済している最中です。借金の額は、クレジットカードを使った借金なのでショッピングが18万円、キャッシングが20万円、合計38万円です。現在も返済中なので額は現在の額ということになりますが、なぜ、こんなに借金をしてしまったのかというと、最初はインターネットショッピングをしたことがきっかけでした。

私は当時、インターネットにハマっていたものの、ネットショッピングを頻繁にするというまでには至っていませんでした。しかし、2005年近辺からダウンロード販売が盛んになり、クリックひとつでゲームや動画が簡単に買える時代になったのです。その快感に惹かれるようになり、私は自分の欲望のままにネットショッピングをくり返すようになったのです。当時はキャッシングは全くしておらず、むしろショッピングのほうが使っていました。その額は20万円です。

リボ払いの甘い罠

どうして額が減っていないのかということについては、「リボ払い」にあります。リボ払いはご存知のように、毎月の返済額を少なくする手段ですが、毎月の返済額が少ないということは、自分の懐があまり傷まないということです。私はそれに甘えてしまいました。

「今使っても、返済するのはどうせ2ヶ月後だし、引き落とされてもそんなに多い額じゃないから安心だ」と思ってしまったのです。キャッシングも同様です。この頃になると、私はショッピングだけではなく、せっかく枠がついているのだから、キャッシングも使わないともったいないという変な考えに至ってしまったのです。そして、当時ハマっていたギャンブルの資金を借りるようになりました。借りたのはほんの数回ですが、何かの引き金を引いてしまったことは間違いありません。

借金の枠を自分のお金と勘違い

それから私は、自分の手持ちのお金が少なくなるごとにキャッシングでお金を借り、まるで自分の口座にお金が貯まっていくかのような錯覚をするようになっていったのです。実際は人様から借りたお金なのに、まるで「第二の財布」を手に入れたような感覚に陥ってしまった私は、生活費や遊興費を自分の財布以上に借りるようになり、その結果、キャッシングの額もどんどん増えていきました。

当初はショッピング25万、キャッシング50万円、合計70万円を超えていたと記憶しています。それだけ感覚が麻痺していました。仕事をしていたこともあり、自分で自分の感覚がわからなくなっていました。

毎月稼ぐお金のほとんどは借金の返済に

そんな愚かな自分の金銭感覚にようやく気づいたのはここ数年のことです。毎月の返済がきつくなり、返しても返してもまだ終わらない返済生活が自分の生活を圧迫し、そんな中でもショッピングは我慢することなく使い続けていたものですから、返している分だけまた使い、結局、残額が一切減らない時もあったのです。

これはまずいと思い、サラリーマンから自営業になった時、私は稼いだお金を支払いのみに充てるような生活になりました。毎月稼ぐお金のほとんどは返済に回っていますが、これまで一度も延滞などはありません。それだけは自分の中で決めていることです。延滞事故だけは起こしてはならないというのが最後の良心の部分であり、一度でも延滞をしてしまったら、事故情報として記録されることはわかっていますので、それだけはしていません。

借金を完済するまで苦しみは終わらない

返済にあたって、両親などにも相談しましたが、両親も年金暮らしということもあり、やはり最後は自分で借りたお金は自分で苦しんで返すしかないという選択肢しかなくなっていました。誰にも助けてもらえず、結局、最後に困るのは自分自身になるんだということを、私は初利用から10年以上経って初めて気付きました。

知人には私よりも多額の借金をして個人再生をし、借金が5分の1になった人もいますが、私はまだそこまで至っていないので、なんとか頑張って自分の力で借金を全額返済するまで苦しみ続けようと思っています。このお金というのは、自分の甘さが招いた数字だと思っていますし、この数字が自分がこれまで人生を甘く見ていたことの裏返しだと思っているので、この数字がゼロになった時、私は本当の意味でカードやキャッシングというものに対して大人になれるのではないかと思っております。