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【借金体験談】静岡県 30代後半女性 82mammyさん

38歳専業主婦です。つい最近、返済の終えた借金の体験談についてお話します。なお、借金の内容はクレジットカードのキャッシングによるもので、自分のやりくり下手が要因となった形となります。今から5年前、今の夫と結婚して生活基盤を作っていたのですが、夫の収入は同年代と比較して多く借金などはっきり言って無縁の状況だったと言えます。

ですが子供が一人二人と出来て、状況が一変しました。私も夫も子供にはたくさんお金を掛けたいと思うタイプだったので、子供達に惜しみなく物を買い与えたり色々な場所に連れて行ってあげていたのです。これだけならよくある家庭と言えるのですが、ここで私達がいけなかったのは「自分達の生活水準も変えない」という部分でした。

借金の始まりはキャッシング

たまに子供達を私の祖父母に預けて、夫と豪華なランチをしたり高い買い物をしたりなど、私と夫に対する経費が子供が二人出来た以降も変化がなく、それでいて子供達への出費がかさんで金銭的に無理が生じるようになってきたのです。そうなると、必然的にお金が足りなくなります。足りなくなったお金は私の判断で貯金を崩し、意地でも生活水準を保っていたのですが、そんな事を続けていれば当然破綻するのは目に見えています。

そしてその破綻はまもなくやってきて、私はこれからどのようにやりくりするのかを悩みました。悩み続けている内に、一つの考えが頭に浮かんだのです。それは、今手元にあるクレジットカードのキャッシングです。これで一時的に借りて、夫のボーナスで返済すれば何とかやりくりが出来る!と、とんでもない発想に至ってしまったのです。

キャッシングで借金することに慣れてしまった

なおこのカード、作ってから一度もキャッシング機能は使っていないので上限が20万円のままです。そこで私は「20万円が上限なら大丈夫!」と、何の根拠もない考えを抱いていました。その後私はキャッシングを実行し、初期は借りつつ返しつつで上手くやれていたような気がします。ですが借金とは怖いもので、時間が経つにつれて「借り慣れる」ようになってしまうのです。

初期こそ1万円を恐る恐る借りていたものの、半年経てば一度に5万円、10万円と遠慮なく引き出し、キャッシングの上限が低いと文句を言って上限を引き上げるようになったのです。最終的に上限は170万円にまで至り、借金の全額はその上限・・・要するに170万円の借金を最終的に背負う形となりました。

慰謝料と生命保険で思わぬ臨時収入

私も夫も、毎月右肩上がりの借金の積み重ねに少し焦りを覚えましたが、私は「そのうち返せる」「大丈夫」と自分に言い聞かせて日々を過ごしていたような気がします。そんな考えですので、このまま行くところにまで行ってしまう可能性もあったのですが、ある日夫が交通事故(10:0で相手有責)に会い腰椎捻挫と頚椎捻挫という不幸に見舞われました。

夫はひたすら病院に通い治療を受け、治療が終わった頃には半年が過ぎていたのですが、その後に思わぬ臨時収入があったのです。もうお気付きと思いますが、「慰謝料」と「生命保険(傷害給付)」です。何せ夫は半年間病院に通い詰めでしたので、慰謝料と生命保険の保障がとんでもない金額になっていたのです。

不幸に見舞われながらも謝金が返済できました

金額にして200万円弱が手元に入る事になり、夫は不幸に見舞われながらも結果的に体は完治していますし、結果オーライだと納得していました。そして、実際全てのお金が口座に振り込まれたその日の晩、私は夫のお金とは分かりつつも、このお金で借金を全て返済しようと夫に話しを持ちかけたのです。

私のやりくり下手が招いたもので厚顔無恥も甚だしいと思われるでしょうが、ここで生まれ変わるチャンスだと思ったのです。夫に叱られるかもと思いましたがどうやら夫も同じ思いだったらしく、もう次の日にはATMに入れられるだけの金額を全て入れてしまいました。かなり変則な借金の返済方法で、夫の交通事故がなければきっと借金は今の残っていたんだと思います。ですがこれもきっかけであり、そのきっかけのおかげで今は絶対に借金をしないような生活水準としています。