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【借金体験談】富山県 40代前半女性 yoyo_h_2791さん

44歳の専業主婦です。20代の頃は、ずっと借金との戦いでした。当時、日本は潤っていた時代だと思います。いわゆる、バブル世代です。高校をなんとか卒業した私は、さほど興味はなかったものの、某有名アパレルショップの店員として働いていました。最初はアルバイトでしたが、3ヶ月ほどで正社員になれました。上場企業でしたし、月給もボーナスも、今から思えば、結構な額を頂いていました。

その頃、両親と折り合いの悪かった私は、家出同然で、1人暮らしを始めました。収入は決して悪くなかったので、アパートの敷金礼金は、銀行ローンで借りました。50万円くらいだったと記憶しています。毎月の月給で、分割で支払いをし、家賃、食費、光熱費、水道料金、等、諸々払うと、何も残りませんでした。が、幸い、ボーナスが、夏冬それぞれ35〜45万円ありましたので、危機感はありませんでした。むしろ「なんとかなるだろう」という甘い考えの方が強かったです。

クレジットカードの返済額が月13万円に

月給では、店の服が買えなかったので、クレジットカードのボーナス払いで買っていました。ショップ店員なので、店の服を買わなくてはいけません。その会社は、売上ノルマもさほど厳しくなく、売り上げも悪くなかったので、そんなに無理をして買い続ける必要はなかったのですが、私が担当していたお客様の中には、ジュエリーショップのオーナーさんとか、保険のおばさまとかが多くいました。

そういうお客様、とにかく、「あなたから買ってあげるんだから、うちのジュエリーも買ってちょうだい」とか、「保険に入ってちょうだい」といった、交換条件を強いられることも多く、(もちろん、はっきりとは先方も要求してこないのですが、こういったお付き合いは、暗黙の了解のもと、たくさんこなす必要がありました。)

ついに借金の総額が400万円を超えた・・・

気づくと、月々の支払いは、私の支払い能力をすっかり越えた金額になっていました。月給が23万円くらいで、生活費以外の支払いは月13万円くらい膨れ上がっていました。毎月10万円で、家賃を含むすべての生活費を賄わなくてはなりません。とうとう、生活費のために、消費者金融のお世話になりました。借金の総額が、銀行、クレジット会社、消費者金融、すべてのあわせて、400万円を超えた時、「もうだめだ・・・」と、やっと気付きました。

私は、自分の幼稚すぎるものの考え方のせいで、見知らぬ誰かの食い物にされているんだ、ということに、やっと気付きました。金利が凄すぎるのです。アパートを引き払い、両親に頭を下げ、実家に戻り、昼のショップ店員以外に、夜も飲食店のバイトを始め、必死で返済しました。完済まで、4年の歳月が必要でした。友だちが遊んだり、テレビを見てくつろいでいるような時間、ずっと立ち通しで働いて、一銭の貯金もないなんて、自業自得とはいえ、とても辛かったです。

お金の問題を軽く考えてはいけない

この会社は、借金返済が終わる前に、すっぱりと辞めました。他の社員の中には、ちゃんと実績を上げつつ、貯金もしっかりしている人もいました。ですから、会社が悪かったのではなく、私には向いていなかったのだと思います。退職後は、パソコンの入力の練習をして、事務職に転職できました。ここでは、スキルアップのために、パソコンを自費で習いに行ったりはしました。

ただ、ショップ店員時代のように、必要の無い物を買うことはなかったので、勤め始めてから数ヶ月で、50万円ほど貯めることができ、この時点で、少しだけ自分自身にほっとしたのを覚えています。やっぱり、お金を軽く扱う、軽く考えるのは、本当に良くないことだと思います。お金だけを中心にして、いろんな事を考えるのも良くないことですが、お金の問題を後回しにするのはもっと良くない、と思っています。お金を使わずに済む方法は、世の中にたくさんあります。それに気付くか、気付かないかで、人生は、大きく変わっていくことを実感しました。