【鹿児島県 40代後半男性 toheijiさん】
私は現在、自営業をしている45歳の男性です。今から約9年前の36歳の当時に、自己破産手続き申し立てを行い、その年の2007年の9月にその申し立てが裁判所に認められ、返済額が膨張化していたそれまで借り入れていた約250万円程度の債務全額の支払いを免れる事が出来た過去がありました。
何故、そんなに大変高額な債務額である借金を私がしたのか、疑問に思う気持ちでこの記事を読まれている方などもきっおられる事とは思いますが、実は当時まで、2004年の4月から入学をしていた放送大学の授業料と司法試験を受験するための講座代の確保を行うために、それ程までもの高額な借り入れをしたのが目的でした。
当時の司法試験制度は、大学の学部での一般教養科目68単位以上、専門科目単位32単位以上、法学科目8単位の取得が受験条件であり、そうした条件が当時あった同試験の受験をするのが目的で、そのための単位取得に必要な分の額のお金がどうしても必要でした。そして、もちろんそのための借り入れのお金だけでは債務の返済などもままなりませんでしたので、新聞配達をしながら2012年の3月あたりまで、そうした受験勉強と入学をした放送大学の卒業の両方を目指して大変苦しい受験生活を30代後半になりする事となります。
当時の借り入れは最初は2004年の4月の時点で、2社からの借金で約60万円程度でしたが、その当時はカード関連の借り入れ商品が全盛の頃でしたので、その他の消費者金融業者や銀行などの追加分の借り入れを行い、その合計額は1年間で100万円も膨れ上がりました。それでもまだまだ大丈夫だと思いつつ、新聞配達をしながらでの返済をしつつ借り入れをしていましたが、中々合格しない5回以上にも亘る弁護士資格の取得を目指す司法試験の受験や法科大学院入学試験、それらと関係のある模擬試験の受験、資格試験受験等々、様々な試験を受けたりする分やはりその受験料分のお金が必要になり、受験勉強のためにあまり新聞配達での時間の配分がどうしても出来なくなるなど、収入も減り債務の返済なども徐々に年々難しくなっていきました。
そして放送大学卒業直前期である2007年の8月辺りになり、今まで借り入れをしてきた債務の返済が困難になり、当時の私は大変困りました。そこでせっかく入学をして卒業間近である放送大学だけでも卒業をしたいと考え、まずは何か良い解決法は無いか、近くにある法テラスの弁護士の先生へ相談をしに行きました。すると、その先生は私の合計6社に増えて250万円台の債務に膨らんでいる様子を把握すると、調停などは無理であるから、自己破産手続き申し立てをしたほうが良いと伝えたうえで、それを自分以外の人間に行わさせないようにとの旨を伝えましたので、その弁護士の先生が言うとおり、裁判所へ自己破産手続き申し立てについての申請をしに行きました。
そしてそこの裁判所書記官の方から話を聞いて、やり方の申請書類の書き方や債務内容の内訳と損益表の書き方、現在所持しているその債務のお金などで購入をした物品類や日用品などの額の把握等々、必要な情報の申請書類への記入のやり方の大まかな内容などを教わりました。そのうえで、今まで利用をしてきた自分の銀行口座の全ての通帳記入のコピーや、新聞配達や内職に従事をしていた源泉徴収票などをはじめとする収入証明書類その他、必要書類の用意の準備なども教えて頂きましたので、なるだけ早いうちに自己破産手続き申し立てを完了させていく事に決めました。
しかしながら、今まで自分が借り入れをしてきた全てのお金の使い道である使用状況の把握や全ての銀行口座の通帳の記録のコピー、自分の財産記録表の作成等々、とても大変でしたが、大変貴重な経験になりました。そして翌月の9月7日にそれらの準備書面を裁判所へ持参をし、書記官の方による最終点検を受けて提出完了となりました。
そしてその年の年末に自己破産手続き申し立てを認める通知が手元へ届き、これで本当に助かりました。とはいうものの、幾ら学業での使用目的とはいえ、債権者である方々へ迷惑を掛けたリしている事には変わりがありませんでしたので、今後は十分にこのような事が無いよう、気をつけていきたいと考えています。