men

【債務整理体験談】山梨県 30代後半男性 kanapon-hさん

僕は現在37歳、職業は会社員です。借金した金額は300万円です。原因は僕はサラ金のカードを作ったのが20才(今から17年前)の時でした。カードを作った理由が車のマフラーが外れてしまい修理費を姉に借りようとしたところ「それだったら、P(金融会社)でカードを作って金を借りて直せばいいじゃん」という助言でした。何の躊躇もなく無人ATMにいってキャッシングカードを作りました。

最初は限度額は10万円です。その場でお金を借りて車を直しました。「あ~こんなに簡単にお金を借りられるなんて便利だなぁ」って思いました。この時に僕の何かが壊れたんだと思います。その後も遊ぶ金、欲しさに借りたりしていました。返済する金といえば最低返済額だけでした。だから元金がなかなか減らず自転車操業な日々でした。とはいえ、その時代は今みたいにサラ金にうるさくなかったからお金を期日までに返せば何も言われません。

借金の限度額が上がって借り入れに拍車が

しかも、ある日、限度額を上げてくれたのです。10万円から30万円へ引き上げでした。僕はますます湯水のごとくお金を借りるようになりました。その時は正社員として働いていましたので返済は最低金額になりますが支払いが出来ていました。しかし、ある日ウツ病になってしまいました。もはや、働くことができず家で休む日々。そこで、頭をよぎったのが借金の返済です。僕は病気なので働くことができません。

ですから、会社の専務に電話して「今、病気で働くことができません。でも、お金がどうしても必要なんです。だから、お金を貸してください。」と言いました。専務は「それはできない、まずはご両親に相談してみては?」ということでした。僕の家は貧乏ですのでお金を貸してくれるなんて思いません。こうなったら最終手段です。今は正社員として勤めていますから今のうちに消費者金融のカードを作れるだけ作ってしまおうと考えたのです。

借金の返済に借金・・・

作ったカードは全部で5枚です。それを借金の返済と生活費に回しました。正確には借金を借金で増やしていたといったほうが正確でしょう。そんな生活をしていたら毎月最低支払額が10万円なんてなっているじゃないですか。こんな、借りてお金を返しているのではお金を返せないと悟りまだ完治していない体を叩き起こして働くことにしました。勤めていた会社は月収手取りで12万円の製造をしている会社です。久しぶりの仕事はキツかったですけれどそれ以上に体の方がキツかったです。

毎月、10万円をサラ金に支払って手元に残るのは2万円。その中から生活費と交通費、通院費を出さなければならないので手元には残りません。こんな生活を4年ぐらい続けたと思います。ある日、支払いの明細書を見たらビックリしました。元金が減っていないのです。それはそうです、最低支払額しか払わないということは利息しか払っていないということで元金が減っていないのです。さすがに4年間支払ってきた僕は疲れ果ててしまいました。

借金の返済につかれて債務整理することに

そこで、彼女の勧めで弁護士に相談することにしました。弁護士さんに相談したところ1件3万円であなたは5件のカードを持っているから合計15万円で債務整理を担当してあげるといわれました。僕は15万円なんて持っていないから無理ですといいました。そうすると弁護士さんに債務整理を受け持てば、その瞬間からあなたは和解をするまで支払いは止まるから今まで支払っていた金額を分割でもいいから私に支払ってもらえればいいといわれました。

ということで僕は2回に分けて弁護士さんに費用を支払いました。そうして弁護士さんがサラ金業者に和解案を立てて毎月利息なしの借りた元金の返済のみになりました。毎月6万円を5年ぐらい支払い続けたと思います。いくらか楽になったとは思いますが、その間、会社で人員整理で解雇されたりされましたので、いつでも返せなくなる恐れを感じていました。万が一返済に遅れると残っている残金を一括返済しなければならない条件が入っていますから返済は命に変えてでも工面して支払わなければなりません。その点は苦労したと思います。

借金の原因はお金に対しての見方が甘かったから

まとめると一番、悪かったのはお金に対する見方が甘かったことです。いつでもキャッシングカードで自由にお金を引き出せるから自分のキャッシュカードと勘違いしていたんでしょう。しかも契約書をちゃんと読んでいなかったのも甘いです。その時は確か利息が28%だったと思います。この利息が元金に対してどのように働いているのか考えずに借りた自分が本当に情けないです。今では債務整理をしましたからお金を借りていませんし借りていません。怖くて借りられないのです。長くなりましたが、借金での苦労は多かったけれどいい経験になったと思います。