men

【借金体験談】岩手県 30代後半男性 tonton009さん

私は30代後半の男性会社員ですが、30歳を過ぎたばかりの頃に、生れてはじめて借金をし、その後、借金の総額は一時、350万円にまで膨らみましたが、コツコツ返済を重ねた結果、昨年、全ての借金を返済するに至りました。借金を始めた一番最初の理由は、転職に伴って引っ越しをすることになり、引っ越し代や新居の費用を工面することが必要になったというものでした。

その時、初めて消費者金融から60万円を借りて、それらの費用をねん出したのですが、それまで私が描いていたイメージとは異なり、消費者金融からのキャッシングが、まるで銀行を利用しているかのように、とてもスムーズで機械的に処理されていくので、借金をすることに対する恐怖感や嫌悪感が全く薄らいでしまいました。

借金したお金を自分のものと勘違い

大変よくないことだったと今でも当時を振り返ることがあるのですが、その後、キャッシングやカードローンの利用が常習化し始め、給料日前でお金が足りない時や、友人と旅行に出かけるときなど、まるで、自分のお財布であるかのように勘違いして、手軽に借金を重ねた結果、最も金額が膨らんだときには、350万円にまで借金を膨らませてしまいました。

それでは、そんなに借金をしなければならないほど、生活が苦しかったのかと言うと、実はそういう訳でもなく、そこそこの企業に勤めていましたので、年収は650万円くらいはありました。実際の給与総額の話とは別に、当時の私の金銭感覚というものが、麻痺していたのだと思います。お金がそこにあれば全て使い尽くしてしまい、手元になければ、どこからか仕入れる。その仕入先が金融機関や消費者金融だったのです。

借金のピーク時には一月6万円の返済

借金のピーク時の一月当たりの支払額は6万円で、結構な金額の利子を付けて返済しているわけで、元金がなかなか減りません。いい年をして何をしているんだと、初めてだらしのない生活を送っている自分を戒めたのでが、35歳の時でした。34歳の時、理由があって、田舎にUターンせざるを得なくなり、それまで勤めていた東京の会社を退職することになりました。私の地元は東北地方のとある県庁所在地ですが、田舎のことですので、東京で生活していた時のような給与など夢のまた夢で、月収ベースで見ても、15万円くらい給料が減りました。

しかし、借金返済の意思は固く、気持ちに揺らぎは生じませんでしたので、毎月6万円の返済をコツコツ重ね、ボーナス支給日や毎月の家計のやりくりで、多少、余裕の生じたときなどは、積極的に、1万円、2万円と繰り上げ返済をしていきました。最初は、東京時代の生活を思い出し、ひもじい思いをしていて憂鬱な日々を送っていたのですが、そのうちに、家計のやりくりに当たって、ここも節約できる、あそこも節約できると、水道光熱費や保険、携帯電話の料金プランなど、色々見直しを行って、手元資金を少しずつ増やしていくことが段々楽しくなってきました。

金銭感覚がなくなると借金は雪だるま式に増えると実感しています

変われば変わるもので、あれほどお金を湯水のように散財していた自分が、やたらケチになってしまいました。昨年度には、ついに全ての借金を完済し、お金の面ではとても身軽な状態になりました。気持ちの面でも本当にスッキリし、仕事やプライベートに心置きなく楽しめるようになりました。借金というのは怖いもので、借金が常態化していくと、お金を新たに借りることに対する恐怖心がドンドン薄らいでいきます。

人のお金と自分のお金の区別ができなくなるというのは、一般の方にはイメージしにくいことかもしれませんが、本当に金銭感覚がなくなると、借金は雪だるま式に増えていきます。私の場合、何とか返済を終えることができましたが、一歩、道を見誤っていたら、人生が大変なことになっていただろうと、今でも背筋が寒くなることがあります。この一歩は、本当にたった一歩の差ですので、他人事と思わず、大切な人のためにも、借金とは上手に付き合うようにして下さい。