kazuyaokada

【借金体験談】京都府 30代後半男性 kazuyaokadaさん

借金の金額は1千万円です。原因は、大学進学のために費用と進学後の生活費のためです。原因だけを聞くと問題なさそうですが、年齢が20代半ばを超えていたこと、貯蓄がゼロで進学するには借金しか方法がなかったことです。しかも、親や兄弟に借りることは出来ず知り合いの金融業に1千万円を工面して頂いてます。

両親は病弱で働けず、私が家族の家計を担っていましたから、その中で学費など工面することは不可能です。兄弟がおり、彼らの生活費も私が出してましたから、私の給与を貯金にまわすこともまず無理です。しかし、私はこれまで自分の夢を押し殺し、家族の為に働いてきました。中学時代からバイトをしていましたし、高校に入ってからもバイトをいくつも掛け持ちしてたのです。

大学に進学したいけど金銭的な問題がありました

高校卒業後、担当教師からは大学の推薦入学を進められましたが経済的余裕が全くないため、私は就職を選んだのです。それから約10年間、両親や兄弟を養うために一生懸命に働いてきたのです。そんな中、下の兄弟が成人したことをキッカケに私は自分の夢を果たしたいという思いが深くなります。大学進学して学問をもっと学びたいという思いです。就職して働いていますから、それを辞めて進学することは不可能です。

まだこれからも両親を養う必要があるからです。そこで私は夜間の大学を選んだのです。夜間の大学といえど、受験するまでの予備校での費用や受験費用や進学後の授業料を考えると4年間で1千万円はかかります。私の学部は医学系なので他の学部より費用がかかるのです。貯蓄がないわけですし、親や兄弟には借りれない状態です。親族にもお願いしたかったのですが、両親は親族と絶縁状態であり、その道も不可能です。

大学4年間は借金の返済でプライベートは無し

たまたま数年前に知り合った知人が金融業を始めたのは知っていたので、彼に相談をしたのです。私の思いが通じたのか彼は快くお金を貸してくれることを承諾してくれたのです。さて、お金は借りれましたが、借りたと同時に今後の返済計画を考える必要があります。まず、職場では早朝勤務をし定時で帰宅したとしても残業代が付くようにし、上司からも許可を得られたのです。これで月に数万円は借金返済に使えます。また、仕事が休みの時は朝から晩までバイトを掛け持ちです。

一番お金になるのが肉体労働でしたので、筋肉痛と眠気と闘いながらも大学4年間は休みなく働いていたのです。会社での残業代とバイト代で月に15万円は返済です。その代わりにプライベートは一切なく、仕事・大学・バイトの繰り返しでキャンパスライフとは皆無です。それでも自分が学びたかったことを学べる喜びは疲れも忘れさせてくれていたのです。

借金の残り500万円は2年で返済しました

夜間の大学を卒業してから、私は転職活動を始めたのです。大学で学んだことを生かして稼ぎをこれまでの倍以上にする計画です。誰でも大学に入学できる時代に私のような経歴を持った人間は珍しいこともあり、おかげさまで私は新たな仕事に就くことが出来たのです。もちろん、そこで安泰とは言えず、借金返済は続きます。

給与は倍増しましたが、借金の額が1千万円プラス利子ですから、まだ500万円以上は借金が残っていたのです。そこからの数年間は、給与とボーナスを使い2年で完済したのです。両親を養うという使命は継続してますから、これからもお金はかなり必要です。とはいえ、これまで私は自分のプライベートを全て犠牲にしてきました。

借金返済で金銭的にも時間的にも余裕が出来ました

これからは金銭的にも時間的にも余裕ができそうなので恋愛をしたり、趣味をしたりと今までやれなかったことにチャレンジしようと考えてます。中学、高校と卒業旅行も経済的理由で不参加でしたので、近隣の府県でさえ旅行をした経験がなく、一般的な経験というのが欠如しています。若い頃から借金を背負ってきたので貧乏性なところがあり、そこは改善したいです。