【福岡県 30代後半男性 animal5さん】
私は30代の営業職で、ギャンブル依存症です。学生時代は一度もギャンブルをしたことはありませんでしたが、大学卒業後、これまで手にしたことのない給料を貰い、友人に連れられパチンコに行ったことが全ての始まりでした。本当に最初は千円札があっという間に無くなっていくのが怖かったのですが、不思議なものでビギナーズラックというものがあり、数千円プラスになったのを今でも覚えています。
またそのようなことはいつまでも続くわけでもなく、お金も無限にわいてくるものでもありません。あと少し追いかければ、出るのになぁという時にお金がない。この状況が借金をするキッカケでした。利用したのは三井住友銀行カードローンとセディナカードです。お金融機関に最初は足りなくなった生活費を借りるだけと思って3万円だけ借りました。しかし、その後自分のお金でもないのに借りればパチンコが出来るということになってしまいます。そして膨らんだ金額は40万円。
少しずつ返済はしていましたが、追加で融資枠の拡大の案内があり、あっという間に90万円まで膨らんでしまいました。その他にも知人、友人に合計で30万円と少しの借金をしてしまいました。返済は定期的に定額ではありませんが、行っています。返済時の相談など誰にもできるわけもなく、何度も生きていることが辛いと感じるようになっていました。逃げ出したい、借金をしなければ今頃はなど考えてしまうと心が病んでしまいます。
それでも逃げ場がない事もどこかで現実を知っている私がいました。今では借金を返すことも目標に出来るところまできています。未だにパチンコはやめられませんが、以前ほどの依存度もなく、出来る範囲でのやりくりの中でそれなりに楽しめています。誰かに相談という相談は出来ませんでしたが、同じくギャンブルをする友人に話をした時に、返済の方法として計画的な方法を教えていただきました。
給料日後すぐに返済すべきお金を最初に返し、残ったお金で、生活が出来ない場合は、必要経費を削る。食費を削って、交際費なども一切使わないように極端なやり方で克服してきました。もし相談できる人が身近にいたり、そのようなサービスを知っていたのならば、ここまでギャンブルだけで借金はせずに済んだのかもしれません。自己破産までいかなかったのは運のつきです。
逃げ場がないと冷静に考えてまず最初の一歩を踏み出せたのが良かったです。とにかくギャンブルはギャンブルであって、短期的でなく、長期的にみた場合、お金が増えないことをしっかりと認識することが大切でした。自己破産という選択も常に考えていましたが、上手く付き合っていける範囲だと認識してギリギリで生きています。奨学金の借金もあり、総合すると最高なときで500万円以上あった借金も徐々に少ない額ではありますが返済は出来ています。
気の遠くなる借金返済ですが、今のところは何とかやっています。現在では追加の借り入れはしておりませんが、恥ずかしい話ですので、あまり公言は身近な人にも知人にも控えています。但し、今後体調不良や、仕事を失うことがあれば、一気に窮地に立たされることは言うまでもありません。何とか頑丈な体があるからこそ今日まで乗り越えてこられました。今後もし前述したように収入が入ってこない状況に追い込まれた時は自己破産も考えるしかないと思っています。
書いていて本当に自分自身が情けなくなってしまいますが、借金ばかりは返済せずに無くすことはできないのです。このようなすべきではない経験をしてきた私だからこそ、もし同じような境遇にある人、その状況に近づいている人には是非アドバイスがしたい。お金は有限であり、人の欲求も無限大です。そのため煩悩に縛られ冷静さを失いかけた時には、お金の価値を今一度見直す機会をつくる訓練をしておくことが大切です。
日々の生活の中でお金の有り難みや、大切さ、お金の使い方について学ぶことで、ギャンブルによって膨らむ借金は少しでも減らすことができると思うのです。今日という日に気がついて、この場から借金を減らしていく努力の一歩を踏み出すことが、返済への道のりになります。放っておいても減らない借金ですので、ここから返済の計画を立てることが必要だと思います。