kouka

【借金体験談】北海道 40代前半女性 koukaさん

私は現在40歳の在宅ワーカーです。私の場合は、少額を消費者金融から借り入れたという借金の経験があります。少額であった故に、自分で何とか稼いで返済計画通りに完済をする事が出来たので、幸いでした。私が、借金をした経緯としては「離婚」が原因となります。

当時幼児2人を連れての離婚となり、実家に戻ってきました。それからというもの質素な生活が続きましたが、養育費だけでは実家とはいえ、食費にも事あく有様となっていました。自分の性格上、実家においてもらっているという気持ちが常にありましたので、親に甘える事も最小限でいたかったのです。

住まいの提供をしてもらっているだけで、有難かったのです。それ以上の事をお願いする訳にはいかないと、自分でも決めておりました。何とか生活のメドが立つまでは実家に住まわせて貰う事にして、その他かかるお金に関しては自分で稼いで行きたいと思って頑張る事にしました。ですが、仕事も幼児を抱えての状況ですので、外で勤務する事は非常に難しい状況でありました。パート等に出ると、かえって保育料の方が掛かってくるといった現状でした。

そこで、まずは自分でも借りる事が出来る金融機関もきっとあるはずだと、いわゆる借金をする事にしました。ですが、最初から前向きな借金を作り、そのお借りしたお金で、「母子家庭のスタートを切ろうと決めました。」そして、在宅ワークのシステムを覚えて作業が出来る様になるまでの期間に限定して借り入れをしました。

最初の10万円を必ず1ヶ月で返済する事を自分に課せ、10万円の収益をあげる仕事をしようと決意しました。外で勤務する事が出来ないので、在宅で今出来る仕事に全力を傾けようと決めて取り組みました。初回に借り入れをした10万円の金額は、まさに根性で返済するために1ヶ月仕事に取り組む事が出来ました。

借金をした事により、自分でも背水の陣だと思って在宅ワークに励む事が出来ました。自分をぎりぎりの状態に持っていく事によって、想像以上の力が出るものだと当時を振り返りました。当時4歳と1歳の幼子の育児中、子供達が寝てから始める在宅ワークの現実の日々でした。毎日が疲労による睡魔との戦いでしたが、絶対に無利息期間中に返済する事を目標に、1ヶ月頑張りぬきました。

そして、見事に無利息期間のうちに返済をする事が出来ました。こうした事をやり抜けたのも、借金をしたから頑張れたのです。最初に借り入れた10万円は、この先母子のスタートにむけての足掛かりを作るつもりで借りたお金でした。「この10万円で、子供達をこれから先食べさせていく為の地盤作りだ!」との思いがあったので、時間もない疲労困憊状態でも、10万円の収益をあげる事に成功したのだと思っています。

こうした借金の経験が、今の自分の生き方に繋がっていると思っています。きっと、「離婚」という現実を経験する事なく、結婚生活を送っていたら、今の様に実りある1日1日を送っている事等なかったはずです。自分にとって離婚も借金の経験も全て財産になっています。

謝金をしたおかげで、自分の仕事に将来展望も見えてきたと思います。そして、お金の価値と共に自分の人生について、大きく考える機会を与えて貰ったと思っています。助けて貰える人がいれば声をかける事も必要ですが、時には自分の力を信じて、取り組んでみる事によって、自分でも思いもよらなかった力を発揮する事が出来る様になるものだと知る事が出来ました。離婚前は振り返ると呑気に生活して居たのだと自分を恥じました。

借金というと、一般的にはマイナスイメージがありますが、前進のエネルギーに変える事も出来るのだと自分の離婚通しての借金経験から感じました。人生において、マイナスな事等きっとないのでしょうね?借金もそうですが、長い人生で一時は不運に感じる事も、振り返ってみると大した事ではなかった・・・といえる日が必ず来るものだと思いました。私の場合は、債務整理等の経験をする事なく、現在に至っている事に感謝して、今は日々一生懸命働いていられる事に感謝です。